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本日のお宿(テント)

本来ならこの先にエベレストが見えていた
  
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2010年8月29日
日喀則(シガチェ)⇒EBC(Everest Base Camp)

学は医療を発展させる。でも医療が発展したところで人間はひと

りひとりはなにも変わらない。どんなに優れた医療機器があってもど

こでも使えなきゃ意味が無い。だからね、人間がどうにか進化する

方法ってないのかぁ・・・。


 標高約5200m。いくつかの検問を越え、シガチェから車で約8時

間。木も生えず、殺伐とした岩の渓谷にベースキャンプはあった。な

ぜわざわざココを訪れたかというと、「世界の屋根」と呼ばれ、ヒマラ

ヤ山脈に君臨する世界最高峰の山「エベレスト」を間近で望みたか

ったからだ。ベースキャンプは、中国側から登頂を試みる登山家の

出発点でもある。これだけ標高が高いと季節なんざ関係なく寒い。

それ以上に、ラサで感じた息切れなど話にならないほど苦しく感じる

。3歩歩けば息切れを起こす。息切れだけならまだいい。頭痛が止

まらない。登山家のスゴさを実感する。彼らはここよりもさらに3000

m近くも登ろうとしているのだ。人間から外れモンスターじみている

気すらする。

「高山病。」

旅を始めて以来、こんなにきつい思いをしたことはなかった。ラサで

の高地順応のための3日なんて意味が無かったも同然。よくよく考

えれば3日ごときで高地に順応できるわけがない。山を甘く見てい

たわけではなかったが迂闊だった。成都で購入した対高山病用漢

方薬(紅景天)を服用するも効果なし。あまりの痛みに食事も喉を通

らない。寝ても頭痛で起こされるぐらい酷い。結局日本から持ってき

ていた鎮痛剤で対処。それでも誤魔化しきれないぐらいの症状。

パーティーは全滅。おそるべし高山病。

高山病に身体を蝕まれつつも、目的であるエベレストを拝まなくては

ならない。

しかし山は厚い雲に覆われ、時折一部が見え隠れするも全貌は拝

めず・・・。

仕方なく明朝に賭ける。

夜中何度となく頭痛で起こされる。準備していた酸素ボンベをこっそ

りベッドに持ち込み布団を被ってバルブを開ける。少しだけ楽になる

が、すぐに缶が空になる。酸素ボンベのおかわりを3度繰り返し、少

しだけ寝れた。

明朝。外に出ると・・・雨。

結局最後までエベレストは姿を現してくれることはなかった・・・。

何しに来たんだか・・・↓

医薬品の進歩を望みます・・・。








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