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ルサイ村建設メンバー

完成式での1コマ
  
校舎内部
 
 
初登校の子供達
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 K-038  母校  
  SHIMREAP/CAMBODIA  
2010年9月27日
SiemReap

校なんて・・・。

そう思って過ごした3年間。まともに高校に通うことなく単車に乗って、

バイトして遊んでいた毎日。学校が嫌いで嫌いでしかたなかった。

教員ってみんなが各科のプロフェッショナルなわけで、英語が得意で

教員になった人、数学が好きで教員になった人、歴史好きが講じて教

員になった人。

皆が皆得意分野で勝負している。当然得意だから分からない人の「わ

からない理由」が分からない。なによりあの人数の中での人間関係が

面倒だったことも一因だったけど。けれど今ではその高校も統廃合と

なり、いまあるのは校舎だけ。



「トロペアン・ルサイ」

カンボジアのシェムリアップから車で約1時間。

ここについに校舎が完成した。

7月。初めて僕らが来たころはまだ、ただの空き地同然でデコボコの

地面にコンクリーで固めた基礎だけだった。工具なども日本で使われ

ているような軽くて丈夫なものではなく、お手製のスコップやハシゴ、取

っ手の無いバケツ、土を運ぶのに一輪車も無いなど驚くべきものばか

りだった。

本当にたった3ヶ月でできるなんて信じられない状況だった。

しかし3ヶ月たった今、あの空き地に校舎があった。

それも立派な校舎だ。屋根がある、壁がある、机もイスも、黒板も。

この学校に約200人の生徒が通うことになっている。

ついに迎えた完成式。

こんなに大勢いたのかと思うほど村人が集まり、村の人たちと一緒に

完成を共に喜び、子供達も一緒になってはしゃぐ。

「トロペアン・トム」という、村に学校(IKIKI SCHOOL)を建てていたメン

バー達もあとからお祝いに来てくれて、みんなで乾杯。

その中でいろんな気持ちが入り交ざる。

完成した喜びと

子供達がこの学校に通ってくれる喜び

この村に来る理由がなくなってしまった悲しみと。

完成に至るまで

多くの旅人が足を止め

多くの汗を流し

多くの笑顔が生まれ

多くの友情が芽生え

多くの感動があり

多くのさよならがあった。

時にはアメーバ赤痢や、デング熱にかかった仲間もいた。

出国して3日後から、旅を中断し最後まで残ってくれた仲間もいた。

ヨーロッパから戻ってきた仲間もいた。


ここでは多くのことを学ばせてもらった。

まだ小さな子供達だけど、たくさんの友達ができた。

そしてボクにとっても、新たな母校が完成した。




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