ユメタビ　-DIARY- RYOT

タイのバンコク。

タイ。

それはアジアを旅するバックパッカーにとって
避けては通れない国。

そしてボクには
過去に訪れたことのある国。
過去に訪れたことのある街。

だけど過去に感じた第一印象とは違った。

『おぉ！！臭くないじゃん！』

今から５年前、ボクはタイに降り立った。

初めてタイを訪れたときに感じたのは、「暑い！」ではなく
「臭い！！！」だった。

硫黄のような鼻にかかる匂いが
湿った空気と一緒に漂っている。
それも街中から発しているからたまらない。

５年前にタイに来たときは、
人生初の海外旅行で、見るもの全てに異国を感じた。

『初心忘れるべからず。』

今回の旅の１カ国目に選んだのもそんな理由からかもしれない。

全てが冒険だった。

歯ブラシをするにも生水にビクビクした。

だけど今回は違う。

だってこれから先、長い旅に何リットルもミネラルウォーターに
頼ってられるか！！

慣れろ！慣れろ！そして腹壊して萎えろ！

それしかないのだ。

ボクらの金にそれを避けられるだけの余裕はない。

しかしどこに行っても欧米人で賑わっている。

英語が通じるタイは、欧米人にとっては遠くても旅行しやすい。

ましてや英語もタイ語もできない僕らは

どこに行っても苦労する。

成田空港に英会話イーオンの受付カウンターがあれば
きっと繁盛することだろう。

初日はワットプラケオ、ワットポー、そして渡し舟でワットアルンへ。
タイのバンコクにある有名な寺を歩いて回る。

１日で１０キロ歩いた。
日本では考えられない。

その夜、フットマッサージに行くヘタレだ。

タイ飯は意外にも口にあう。

それがせめてもの救いだ。

日本人の旅人にはまだ会っていない。

もし日本人がいたとしたら、

きっと、そいつもクレイジーなやつに違いない。

ついに

ついに旅が始まってしまったんだな。

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