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アンコールワットといえば

知らない人はいないであろうカンボジアという国を代表する遺跡。

ユネスコの世界遺産にも登録されていて、

いわばボクの憧れの地でもあった。



かつてのボクは「世界遺産」という言葉を耳にすると

気分が上がる男で、

世界遺産を特集した写真展に行ってみては

夢を膨らましすぎて、写真集を買って帰ってしまうという

単純な男だった。




その、夢の地アンコールワットへ行ってきた。




結論から言おう。


アンコールワットはすごい。

だが、それ以上の感想はなかった。




ボクは重要な観光をするときには

最低限ガイドブックに載っているくらいの

地理、歴史、背景を

頭に入れて臨むようにしている。

ただ見て終わりにはしたくない。



だが、

感想は「すごい」しか出てこなく、

それを上回る心を激しく動かされるような感動はなかったのである。





そうか。

アンコールワットを見つめがらボクは気づいたのだ。


アンコールワットに過大な期待を寄せていたのではなく、

単純に「遺跡建築物」への興味が薄くなってきたのだなと。



アンコールワットも人が作り出した物。

そのクメール独特の建築様式や、壁画彫刻を見ると

感心はするが、感動ではない。



一週間前にタイのパタヤで、巨大木造建築物「The Sanctuary of Truth」を

見たときは、確かに心に響くものがあった。

その時は、純粋に建築物への敬意だと思っていた。



そうじゃない。

違ったのだ。




ボクの心に響いた対象は

建築物ではなく、その建築物を目の前で作っている

「人」だったのではないか。


目の前のおばちゃんが、暑い中汗をかきながら木を彫っている。

その集大成がこの建物なのかということに

心を動かされたのだとわかってしまった。





決してアンコールワットがすばらしくないわけではない。

はっきり言ってすごい。

すばらしい。


ただそれ以上に、

人や、自然の方がボクにとっては

もっと魅力的だった。


ただそれだけのことだったのだ。




アンコールワットはそれをボクに気づかせてくれた。







日本を離れて約2週間。

旅の目的の一つがようやく見え始めてきた。



今まで日本という島国で生活していた。

その日本で見れないものを出来るだけたくさん見てみたい。



日本では見れない人

日本では見れない世界


それはイイことも悪いこともあるだろうが、

おもしろいじゃないか。



つまりはこうだ。


「木にとらわれずに森を見よう。

 そして、森に固執せずに、木の根を見よう。」




階段を一段のぼろうじゃないか。






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