ちょっと PHOT
ガイドのムーちゃん(左)
 泥ッキング
  人気者のコー平
 
ツアーメイトのイスラエル人、イド。
冠をつけると、イエスのよう
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静かだ・・・

涼しい・・・


ベトナムの北部。

ベトナム第二の都市ハノイから北西へ約220km。

中国との国境近い位置に、サパという街がある。

サパの街は海抜1,560mと高地にあって、

朝になると、街は雲で覆われ

夜になると月明かりがとても近くに感じることができる。



前日までいたハノイでは

道路という道路が一日中バイクのクラクションで喚きあい、

ベトベトとする湿気もあって頭痛がした。




しかし、サパは違う。



サパの街はとても小さく、30分もあれば街を一周できてしまうほどだ。


たまたま泊まることになった宿も、角部屋で光が入り込み、

窓から綺麗な山を拝むことが出来るから言うこと無い。



近くの旅行会社で1泊2日のトレッキングに申し込み、

山を散策することにした。


山の間を縫うように歩くと、暑くも涼しくもない。

山の天気は変わりやすく、前日も大雨が振ったにもかかわらず、

当日には雨はすっかりあがり、絶好のトレッキング日和となった。



ツアーは、朝集合をして、歩き、昼飯を食べて、歩く。

次の日も同じだ。


だが、これがまた素晴らしい。


トレッキングの目玉は『ベトナムの○○族とふれあい、棚田を見よう』だ。

ツアーのガイドを担当してくれたムーちゃんも、モン族の18歳の女の子。

堪能な英語をしゃべるとても明るい子で、好感が持てる。


ツアーメイトのイスラエル人3人組とともに、

いざトレッキング!!




はじめは道らしい道を歩いていたのだが、

「えっ!ムーちゃん、そっち行くの?」


完全な田んぼの「畦道(あぜみち)」である。

おまけに足元の土は粘土質な土で

水分を含んだ土はツルッツルにすべる。


幅20センチほどのツルッツル畦道を、1泊分の荷物を抱えた者達が

ゾロゾロと歩いていく。


「こりゃ、デブだったら歩けないなぁ・・・」

なんて言っていると

目の前には、他のツアー団体で「お尻が土だらけの白人オデブおばちゃん」が

ヨタヨタと歩いてるじゃないか。

担当するガイドも困り顔で、手をとって歩いている。


あぁぁこりゃ宿までたどり着けないぞ。。


それもそのはず、一日17km歩くのだから。

泥でできた畦道をとおり、竹やぶを登り、小川の近くを飛び降りる。



近年鈍りまくった自分の体が情けなくなるが

いまさら何を言っても始まらない。



一日歩き、ザイ族の村に泊まり、
次の日も歩き通した。




ベトナムは、うるさく、魅力のない国だった。

だけど、サパ。

こんなにもイイ街があるではないか。


サパにいる人達は決して裕福ではない。

だけど、素晴らしい自然とともにある。


自然は、心を豊かにする。


サパの人は

テレビゲームがなくても、鶏を追いかけて遊ぶ。

おいしい牛肉を食べれなくても、犬を食べる。

お金がなくても、楽しめる。



なんということだ。

ベトナムという国で、また好きな場所が増えてしまったではないか。








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