ちょっと PHOT
世界遺産
楽山の大仏
 大仏の足元にいるのは
  大きな川の上から船で見ることができた
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大は小をかねる


そんな言葉ではくくれないもの。


中国は教えてくれた。





大きな中国の西の方。

四川省の楽山市。


大きな岩山をくりぬかれた70メートルの大仏は

世界遺産として有名ではあったが、

ボクは正直期待をしていなかった。



「大仏でしょ? でかいったって、大仏でしょ?」という具合だ。



四川省の大都市、成都から車で3時間ほど走ったところに

大仏はあった。

大きな大きな楽山市という都市の真ん中に

大きな大きな川が流れ、

これまた大きな大きな大仏が鎮座している。





実際に訪れてみると、

目の前の大仏は、想像していたものよりもずいぶん大きく、

ボクは完全に萎縮してしまったのだった。

ただその大きさに肝をぬかれたわけではない。

大きいだけの大仏なら、今までも見てきたのだから。





楽山で出会った大仏は

少なくともボクの目には神がかって見えた。


ボクの今まで犯した悪行を全て見透かされているようだった。



優しさに満ちた顔でボクを見ている。

かと思えば、どこか遠くを見ているようにも見える。




目を合わせることが出来ない。


胸がつまり、真っ直ぐに見ることが出来ない。


こんなにも、

こんなにも心を動かされると思ってなかった。



あの人は「夢で観音様に会った」と言う時があるが、

きっと、この楽山の大仏に似ているんじゃないだろうか。



大きければいいんじゃない。

小さい方がいいわけでもない。


精巧に細かく作られていなくても、

これほどまでに人の心を動かすことが出来る。



それは



【適】



なのではないか。



下手に威勢を張って無理をしなくても

うまく取り繕わなくても

決め付けて萎縮しなくても

いいではないか!


これが自分のできる「適」なのだ。







大仏様。


中国の楽山という場所で、

ボクたちを、

ずっと見守ってください。








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