ちょっと PHOT
成都といえば
三国志の蜀の都
左から張飛、劉備、関羽
 吸引マッサージ後のボクの背中
毒素をぬいてもらったらしいが・・・
  成都といえばパンダ。
パンダみたいなオジさんと一緒に。
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日本の約26倍の国土を持つ中国。

街は市政府を中心に環状道路が同心円状に、

一環路、二環路、三環路と広がっている。

環状道路も「一環路東二段」などと方位で名づけられているため、

道が分かりやすいのが特徴だ。



ボクにはちょうど一年前に行ったことのある街。

成都の一部の人には
「来年もまた成都にくるんでしょ?」と言われてしまう

なじみ深く、愛すべき街だ。



そんな成都の紹介を少しばかりしよう。

なんせ国土も大きな中国。

語りつくすには5000年かかってしまう。

(中国の歴史は、中国の人に言わせると「5000年だ」という。)




中国といえば、中華料理。

トルコ料理、フランス料理とならぶ、世界三大料理とされる

中華料理だが、中国西部である四川省の料理はとりわけ辛い。



四川粒山椒をふんだんに使った
「麻(マー)」

とうがらしを惜しみなく使った
「辣(ラー)」とに大別されるのだが、

中には
「麻辣(マーラー)」という手がつけられない食べ物がある。

辛いもの同士がタッグを組んだもんだから、

とりわけ
ブッチャーとタイガージェット・シン級にヤバイ。




四川に住む人は子供の頃から辛いものを食べ続けているので

強靭な胃袋がこれらの刺激から守ってくれているが、

ことさら軟弱世界代表の日本人からすると

爆薬と比して変わらず、大皿を完食でもしてみようものなら

その殺人的な辛さに、胃を取りだして洗いたくなる。

辛いものが得意でもないが、苦手でもない

ザ・平凡のボクは

そんな辛さに耐え切れず

オシボリでベロを拭いたことがあると言えば伝わるだろうか。





成都で食べるなら抑えておきたいものは
火鍋だ。

四川の特産料理として庶民から愛される火鍋は

街のいたるところに専門店がある。

日本で言うところのしゃぶしゃぶに近いのだが、

スープが
とにかく赤い



中にはダシ、漢方食材、そして
大量の麻辣だ。

この血の池地獄スープに、豚のホルモンや豆腐、野菜などをくぐらせて

ごま油ベースのたれにつけて胃に押し込む。


はじめは「あれ?見た目ほど辛くない!!」


しかし調子に乗っていると凄腕ボクサーのボディーブローのように

後からジワジワと効いてくる。

真っ赤なスープが今までからくなかったゴマ油つけダレを侵食していくため、

後半になるほどどんどん辛さが増していく。



汗と鼻水が噴き出してくるが、辛いだけじゃない。

旨味がある。

ナマズを入れたり、麺を入れたり、

沢山の種類があって、

「うまいうまい」とついつい食べてしまうのだが、

決まって翌日トイレで後悔する。


辛い物が大好きな四川人は

ゲロも赤かった。







成都の人は、楽しみ方を知っている。

大人も子供もゲームが好きだ。

道を歩けば、平日にも関わらず昼間から大人が麻雀や囲碁をうっている。

しかもそれは雀荘というわけではなく、店の軒下だったり、

家のすぐ下だったり。

5、6人でテーブルを囲んで、

「今の手はダメだ」などと野次りながら

楽しんでいる。




夜になると若者が遊び始める。

クラブや屋台でも、店員に一声かければ出てくるのが

サイコロとカップだ。

中国の人はサイコロを使って飲む。



たとえば、こんなゲームがある。

酒を飲み、飲ませるためのゲームだ。


必要なものは、酒、酒を注ぐグラス、適当な人数、そしてサイコロが二つ。

実にシンプルなゲームだ。


サイコロを二つ転がす。

その出た目によって酒を飲むか、飲まずに済むかがきまる。

二つのサイコロの目の合計出目で行動がかわり、次のようになっている。


2〜6であれば飲まずに次の人に順番が移る。

7がでれば、目を出した人は好きなだけグラスに酒を注ぐ。

8がでれば、注がれてあるグラスの半分量を飲む。

9がでれば、注がれてあるグラスの酒を全て飲み干す。

10〜11であれば飲まずに次の人に順番が移る。

12がでれば、誰か一人を指定して、指定されたひとが全て飲み干す。

そして、ゾロ目がでた場合は順番が逆周りになる。

ここでポイントは、飲まずに順番が移った人、(つまり、飲んだか注いだ人)

は、飲まずに移るまでサイコロを振り続けなければいけないということだ。


つまり、自分で大量に注いだ酒を自分で飲まなければならない可能性が秘めている。



自分が飲まなければならなくなった後に「よーしみんなに飲ませてやる」と

酒を注ぐと、6杯連続一気というボクのような悲惨な結末が待っている。


出目が7といっても、ふたつのサイコロは

1+6、2+5、3+4、4+3、5+2、6+1と

組み合わせは沢山ある。


結構シビアなゲームなのだ。






中国には一ヶ月滞在していた。

長く過ごせばいいということではないが、

長く生活をしたからこそわかってくることもある。

一ヶ月という期間は旅行者からしてみれば長い期間かもしれない。

ただし、現地の生活を知るには足りない期間だと思う。



時間は旅行者にも、非旅行者にも同様に流れていく。

限られた時間の中で、少しでも多く知ることができれば

この旅は成功なんだろうな。




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