ユメタビ　-DIARY- RYOT

中国からチベット自治区へ。

電車がついた先は

高山の町、ラサ。

ラサでさえ標高３６００メートル。

「富士山とかわらないじゃんーーーー」

少し歩いただけで息苦しい。

階段を上っただけで天使が見える。

驚いたことに富士山とほぼ同じ標高にも関わらず、

街は活気であふれていたし、草木も多い街だった。

ラサに来た目的は２つ。

一つは、ダライラマの宮殿である世界遺産「ポタラ宮」を見ること。

そして重要なもう一つは

「エベレストベースキャンプで世界一のエベレストを見る！！」

そう。

ラサは中国の成都からネパールへ抜ける際に

エベレストが拝めるのだ。

旅の行程はこうだ。

ラサで２日滞在し、ユメタビ班（ボクとコー平）と共に

シゲさん、カオリさんという４人パーティでエベレストに挑む。

高山で怖いのは高山病。

酸素濃度が薄くなり、頭痛、吐き気、メマイが起こり、

下山するまで治らないという悪魔の病気だ。

だが、心配はいらない。

我がパーティには元看護師の僧侶カオリがついているのだ！

なんと幸運なことだろうか。

これで３人の遊び人たちの身の保証は約束されたも同然だった。

中国で用意した高山病に効くと言われる漢方薬のカプセルを片手に、

意気揚々とラサの街を歩く。

夜、何事もなく宿に戻り、ベッドに横になると、

「・・・」

「あたま痛ぇーーーー！！」

そうだ。

この頭痛は完全に高山病だった。

救いの目を僧侶カオリさんに向けると、僧侶カオリさんは

風邪でダウンしてるーーーーーー！！！

なんということだ。

癒し担当の僧侶カオリ自身がダウンするなんてーーー

完全に盲点だった。

すでに頭痛がしているのに漢方薬を飲むべきか・・・

悩んだ結果、口に放り込んだものは

痛み止めの錠剤♪　笑

んーーこの結果は吉とでるか凶と出るか・・・。

痛み止めで頭痛は治るのか？

酸素足りてないから痛いのに、薬で痛いの抑えて、

どうなるの？

酸素足りてないんだぜ？

えーーーいもうバカになっちゃったーーーーーーえへへ

深い眠りについた。

どうかもう一度目を開けれますように。

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