ちょっと PHOT
エロ遺跡の前で
 左手で乳に触れつつ
明後日の方向を見る男。
器が違う!!
 もはや説明不要。
馬と・・・
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アーグラからの移動はひどかった。

インドの電車は日本の満員電車以上の混みっぷりを見せ、
走るときも常に開きっぱなしのドアからインド人がはみ出していた。


おいおい、まさかここに乗るんじゃないだろうな。
人の上に乗っかっても入る気がしない。


ボクらの電車は4時間乗車で、2等車両。
なのに一人破格の62ルピー(120円)。
3等車両はきっとさっき見たクソ車両なのだろう。よかった2等で。


チケットに印字された文字は擦れて読めそうに無い。
信頼できそうな品の良さそうなインド人や、なぜか駅にいる軍人に
チケットを見せて「どこに乗ればいい?」と聞くと
「あーー・・・これね。。。ここ」
と鼻で笑いながら指差したのは、ついさっき見たクソ車両だった。ちくしょー。




ボクら以外全員インド人というの超ローカルバスを乗り継ぎ
無事にカジュラホにつくことが出来た。



カジュラホに来た目的はたった一つ。
世界に誇れるある遺跡がある。

それは



「世界一エロい遺跡!!!」


待ちきれず着いたその日に遺跡に行ってみることにした。
大の男二人が、わざわざ外国までエロ彫刻を見に行くとはなんとも寂しい。


そんな心の声は無視して楽しむことにした。

遺跡は大きな公園のようになっていて、その中に寺院が点在している。
ヒンドゥー教のシヴァ神を祀っている寺院や、ヴィシュヌ神を祀っている物もあった。


エロい遺跡とはいっても、ただピンクな建物ではない。
断りとして、ガイドブックから一文を載せておこう。

――――――――――――(以下抜粋)―――――――――――――
寺院郡の壁面を飾る「一対の男女」や「性的統合」を表現したミトゥヌ像。
 (略)
最大規模のカンダーリヤ・マハーデヴァ寺院の場合には彫像の数は
外壁に646体、建物内部に226体にもなる。
これら多くのミトゥナ像は、当時北インドに台頭したタントリズムの影響であるといわれている。
これは「自己と絶対者との完全な同一性(不二一元論)」を唱える思想でもあり、
その神的な意義を獲得するための方法の一つが性的儀礼であった。
――――――(地球の歩き方インド08年版より)――――――――


とまぁ、こういうわけらしいが、ボクにわかったのは

“訳ありのエロ寺院”ということだけだった。すんません。



実際に足を運んでみて、思った。






「あんまりエロくない・・・。」





内容が過激かどうかというのは個人の判断にまかせるとして、
“エロい”と言われているだろう像の数が
予想よりも遥かに少なかったのである。
どの像も普通なことして普通に立っている。


もっと一面にバーーッとエロさが出ているのかと思っていた。
いや、それでこそエロ寺院だろ!と思っていた。
(勝手にボクが思っているだけだが)



気を取り直して改めて見ると、なるほどこれは素晴らしい。
彫刻の一つ一つが大胆に深く彫られていて、
その凹凸がキレイな状態で残っていた。
寺院の壁一面に

それでいて石造りであるものの、指の一本まで精巧に彫られている。
まるでほんの数百年前の遺跡のような印象さえも受ける。
もちろん修復こそされているらしいが、
それを差し引いても十分な存在感があった。


管理された静かな公園の中で見る遺跡。
不便な場所のせいか観光客も少なく、ゆっくり見て周ることが出来る。



エロくはないが、素晴らしいの一言。
タイの木彫り彫刻もすごかったが、
石を彫るんだ。

どれだけの力と苦労があったのだろう。

それを全うしたパワー。


やっぱり人ってすげーー

やればなんだってできるんだなー。






旅をしていくと好奇心が徐々に薄れていってしまうことがあると
旅を題材にした本で読んだことがある。

旅を始めた頃の、見るもの全てが新鮮で、何にでも興味を示す好奇心だ。
確かにボクも生意気にも好奇心という塊が徐々に削ぎ落とされて
小さくなってきている感覚がある。

新しい街についても、初めての人と会っても、
“きっとこうだろう”と予想が出来るようになってしまった。
一種の先入観というのだろうか。
そしてそれがまた大抵当たってしまうから良くない。



それが今回は見事に裏切られた。
しかもエロ寺院にだ。なんてことだ。




インドにはほんとに裏切られている。もちろんイイ意味で。





次に向かうはデリー。

インドの首都にして大都市。

裏切ってくれよデリー!

楽しみだなぁ。



電車は寝台電車にしよう。。。

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