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危なかった。

ことはカジュラホからデリーまでの寝台列車で起こった。

前回の失敗を活かし、寝台列車を押さえたボクらはうかれていた。

寝台で12時間でデリーにつく!余裕しゃくしゃくー♪


電車に乗り込んで固まった。



男二人で1席を共有・・・。




肩幅より少し広い、ソファ幅のベッドに男二人が寝る。


ってか無理じゃね?



旅先での宿はツインが少なくダブルベッドに男二人。
共有毛布で寝るなんてこともあり、
ただでさえパッと見“危ないゾーン”だが、


このソファ幅に男二人は危なすぎるだろ!!!

絶対勘違いされるーーーー!!!!





電車は止まることなく、
ボクらの席も広くなることなく
走り始めた。





出発は18時15分。

翌朝の5時にデリーに着くはずだった。

インドの電車は遅れるのが当たり前というのが常識で、

旅人のなかには13時間遅れで出発したこともあると聞いた。



ボクらの電車は始発駅ということもあり、定刻に出発。
一晩寝れば(いや、寝れれば)朝には着く。



夕方早い出発だったため夕食は車内販売のビリヤニという炒飯みたいな焼き飯を
待つことにした。


出発から1時間たち、周りのインド人がお弁当カレーを食べ始める。
スパイスの効いたイイ匂いが車内を包む。


さらに2時間がたち、時刻は21時。周りのインド人は寝始める。
車内でやることがないので当然といえば当然か。





・・・




ビリヤニ屋こずーーーー




腹減ったって!!!

ムリムリーーー!!!






途中停車した駅で、腹ペコのボクは電車を降りた。
長い連結作業の間にホームで食べ物を買う作戦だ。

ボクらの電車はホーム脇の別の電車をはさんで、
その奥の線路に停車していた。
(下図参照)


電車から線路に飛び降り、1車線分線路をまたいで
ホームをよじ登るとホームで買い物ができる。はずだ。



ホームを徘徊する。

腹の足しになりそうなもんは・・・・・



やべえ!!ねえっ!!!!!



「売ってないの?」とホームにいた人に聞くと

「今日はもうクローズだ」という。



しまった!!


完全に出遅れた!!!




仕方なく少し離れた売店でクッキーとポテチを買い込む。
お金を渡し、お釣りをもらうと遠くで音がした。



「プーーーーーーープーーーーーーっ」




これ、、、えーーっと、
発車の合図・・・・だよね・・・?




「やべえ!早くはやく!!」とポテチ売人を急かすと

売人は「ノープロブレム」という。




ボクには深刻なプロブレムなんですけどーーー!!




電車に行かれてしまうとポケットには500ルピー(1000円)だけ。

手ぶらで電車を探して、待たなければいけない。

コー平なんかもっと悲惨だ。

ボクと自分のバックパックを背負わなければならない。




お釣りをむしりとる様にしてインド人を跳ね除けながらホームを走る。

外国人が駅のホームで「ソーリー、ソーリー」とポテチを持って走るなんて・・・
無様すぎる・・・


自分の電車の見える場所に行くと





イエスプロブレムーーー!!

やっぱり発車してるぅぅぅぅぅーーーー!!!!!!







ホームから飛び降り、目の前を通り過ぎていく電車から自分の車両を探す。



(・・・あった!!ここだ!!)


走り始めてから時間もたっていないのに
初速の速いインドの電車。
あっとゆー間に自分の車両なんて目の前を通り過ぎてしまう。
セキュリティの関係上、隣の車両に乗り込んでも中を移動できない。



(これに飛び乗れなかったら終わる・・・)




意を決しタイミングを見計らってジャンプ!!


ガッシリと手すりを掴んだ。

片手が(ポテチで)ふさがっているので右手でしっかりと手すりを捕まるものの、
足が宙ぶらりん。

あぶない刑事の舘ひろしか。いや、実際あぶなかった。
危なかった。


電車の乗り込み口で座ってたばこを吸ってるインド人も
片手だけで捕まってる ボクを見て、席をどく動きもない。


どけーどけーとインド人をどかして足場を確保するころには電車はかなりのスピードになっていた。




ポテチを買うのがこんなにエキサイティングだったとは・・・







車内に無事に戻ると、コー平が不安な顔で待っていた。



「すまん色々あって。とにかくマジでやばかった。」










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