ユメタビ　-DIARY- RYOT

　男「おーお前はどこの国だ？」
ボク「じゃぱーーん♪」
　男「そうか！こっちこい」
ボク「・・・？」

ルクソールの遺跡ハトシェプスト女王葬祭殿。
警備をしていた背の高いエジプシャンが
人気の少ない神殿の脇に呼び出した。

手には銃を持っている。ポリスだった。

（まさか昼間っから恐喝されないよね）

不安を全面に出しつつあとについていくと、
神殿の、脇にある壁画の場所を教えてくれた。
おまけにボクらの写真までとってくれるじゃないか。

おーーエジプシャンいいやつーーー！！

ポリスは銃を持ってない方の片手を出してこう言った。

「ダラーー！」

。。。。。。。

（ちっ・・・金か。）

ろくに壁画の説明もしてないのに。

てかポリスなのに。お金要求。

エジプトもイスラム教なので喜捨（バクシーシ）というものが根付いていて
ことあるごとにバクシーシを求められる。

やっぱりなとガッカリしつつ
「はいはい、これしかないよ」と
１エジプトポンド（１４円）を握らすと残念がっていた。
期待は少なくと教えてあげたい。

最後に「写真撮らせてよー」とカメラを向けて聞いてみると

二カーっと笑って

「ハウマッチ？」

・・・

いいよ。ごめんよ。

悪かったよ。

エジプト。

生まれて初めてアフリカ大陸に来た。

日本からとても遠い気がするが
ついさっきまでインドにいたのにもうエジプトだなんて

飛行機ってすげーーーーーーー（そこか）

エジプシャンはインド同じく人懐っこくて、
目が合うとすぐに握手している。

中には
「ハロー元気か？」と聞かれ
「元気だよーー」と答えると
答えを待つのもそこそこに、通り過ぎて行ってしまう投げっぱなしの人もいる。

宿にいたエジプシャンのオヤジは

オヤジ　「オーフレンドー名前はなんだー？」
　ボク　　「リョウー」
オヤジ　「おージョーか！そうかそうか！」
　ボク　　「RYO！リョウだよー」
オヤジ　「そうかージョー。俺たかし！」
　ボク　　「そんなわけねーだろ！！」

関東人でさえ間髪いれずに突っ込まなければならない。

もう話はじめたらとにかく話したくてしょうがないみたい。

だけどアラビア語でボケて、
「なんでつっこまないの？」って顔しないでほしいいーーー

宿の兄ちゃんは
「東京、大阪。カイロ、ルクソール。same!」と言っていた。

ちげーだろ。同じじゃねーだろ。
大阪は車道を馬車とロバ走ってないだろ！

エジプトにというか、アジアをでてしまって
困ったことがでてきた。

米が少ない。

エジプトで飯を食おうとすると、安くてお腹一杯食べるのは
コシャリ。

マカロニと米とパスタをごちゃ混ぜにしたようなもの。

うぷっ。超重い。

うまいよ？けど毎食くえねーす。

外国で食べ物って重要。

エジプト抜ける頃には太ってそうだな・・・

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