ちょっと PHOT
エルハズネ
 マーブル模様の岩の穴
 入り口にあった
土産物屋
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朝。

エジプトのダハブからターバーまでバスで一気に北上。
タクシーでイスラエルのエイラットを経由して、
ヨルダンの港町アカバへと着いた。

そしてアカバから乗り合いバスを乗り継ぎ、
ワディムーサという街に着いたときには、もう夜になっていた。


ワディムーサの宿で一泊をして、
翌日ペトラ遺跡へと観光に出た。


ペトラ遺跡は映画インディジョーンズ最後の聖戦の舞台となった
エルハズネが有名な遺跡群だ。

映画の中ではインディが荒野を駆け抜け、
エルハズネの中の難解なトラップを攻略していく。



しかし実際に行ってみると、




エルハズネの中に入れない。。。




トラップなんて本当にあったら命がいくつあっても足りないが
入れないのも物足りない。
ワガママなもんで・・・

なんせ遺跡入場料だけでも一人50ヨルダンディナール(約5,900円)と
とにかく高い。

ディズニーランドとほぼ同じだけの入場料を払ったのだから、
なんとしても楽しまなければ!!



と思ったが、






暑さにバテた。
ヘタレバックパッカーだもんで。




11月のペトラは、
夜は冬のように寒く、昼になるとTシャツでも暑い。



だめだこりゃ。





エルハズネに到着して間もなく、少年が話しかけてきた。

少年「ロバに乗るか?」

唐突な質問にボクは答えた。

ボク「ノー。乗らないよ。」


少年
「なぜだ?なぜロバに乗らないんだ?」





笑ってしまった。


なぜロバに乗らないのか。
エルハズネに到着したばかりでロバに乗らないか?と聞かれ、
エルハズネも見ずに乗るわけが無い。


なぞ乗らない?と聞かれようにも、必要ないからとしか理由が無い。

ただそこまでは考えがまわらず、

笑ってしまった。


すると少年は

「なぜ笑う?笑うはいけない。ヨルダンでは笑うはいけない

と怒り始めた。




ヨルダンでは笑ってはいけないのか。
そりゃすごいことを聞いた。

それが真実か嘘かはわからないが
少年を不愉快にさせたのは間違いなさそうだった。


少年もロバで生計をたてているのだろう。
必死な思いに、正面から応えてあげることができなかった。


プンスカしている少年に笑顔でゴメンなぁということも
どうかと思い、そのまま背中を向けた。

少年、すまん。








広大な荒野はどこまでも砂の色をしていて、
ときおりロバが不細工な泣き声でオエェオエェと鳴いている。


子供たちはロバに鞭をいれて岩山を登るのだが、
足元の階段をみると、
ロバの糞が階段に転がっていた。


階段を登るときに気張りすぎたんだな。





ペトラ遺跡の見所は、なんといってもエルハズネだろう。
岩山をくりぬいて造られた神殿は
「でかいよー」と聞いていた以上に大きかった。
岩の淡いピンク色が日に当たると
岩とは思えない綺麗な色を出していた。




しかしボクはそれ以上の感動はなかった。
(中に入れないし。。。)



それよりも、先に進んだところにあった
小さな洞窟のような穴や、
ガイドブックにも小さく載っているくらいの広間の方がよっぽど魅力的だった。


これらもまた岩山をくりぬいて出来た空間で、
くりぬかれた天井や壁に地層が見える。
まるで絵を描いたような・・・そんな感じだ。


それらがマーブルチョコレートのような
色彩の混ざり方をしていて、
自然のマーブル模様に興味がわいた。


よく見ると、黄土色の岩山だと思っていた山にも
幾重にも重なった地層があって、
赤や茶色、白にもに地層が曲線的に重なっていた。



薄汚いと思っていた土の色も、
違う色の土と重なり、合わさり、集まることで
こんなに綺麗なものになるんだと思った。


それがわかっただけでいいか。



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