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ためしに抜いてみた
 メイス島の子供達
 青の洞窟
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動画
わざわざカシュに来たのは理由があった。


「イタリアにある有名な青の洞窟よりも安くて、
自由に見学できて、ほんとに青い洞窟があるよ」



そう教えてくれたのは旅人の、かでさんとぐりこさんだった。



(う・・・行きたい・・・でもどこですか?それ・・)




イスタンブールの旅行代理店に問い合わせてみると
代理店のトルコ人が
「カシュってどこ?今までそんなところに行きたいと行ってきた人は君らが初めてだよー」
って知らないのかよ。お前眉毛つながってるなぁおい。



ガイドブックにもかろうじて1ページだけ載っていた情報を頼りに、
とにかく行ってみることにした。
それがトルコのカシュという街だった。


トルコのイスタンブールからバスで15時間でカシュに着き、
さらにカシュからフェリーで30分行った島。
そこにある島が、青の洞窟のあるメイス島だ。

なんとメイス島はギリシャ領。ここでまさかのギリシャ入国。



「10月以降のオフシーズンはフェリーがないぜ」とか、
「月水金しかフェリーでてないよ」とか、
嫌ぁーーな噂をなるべく信じないようにして、
カシュまで来てみて、フェリーチケット探したら余裕で買えた。おっしゃラッキー。



フェリーの中はみんなトルコかギリシャ人のお爺ちゃんツアーらしく、
旅人的な人はボクらだけ。。。


メイス島について、さぁ青の洞窟に行こうとすると
「お前達、今日泳ぐか?」
と聞かれ
「え?泳ぐ?なんで?寒くなければ泳いでもいいけど・・・」
なんて答えると

「今日は水位高くて、泳がないと洞窟入れないぜ」


っておい!

だから昨日「今オフシーズンだから洞窟入れるの?」って聞いたじゃん!!
そしたら「ノープロブレムだ」って言ったじゃん!!



あーーーーもう・・・



海に手を伸ばして水温確認。

「泳ぎます・・・(泣)」






メイス島からさらに小型ボートに乗って、
洞窟の入り口まで猛スピードで走る。
もちろんこんな真冬の海を泳ごうなんて輩は
お爺ちゃんツアーにはなかったらしく、
ボクら二人の貸切だ。



「ここだ。ここからは泳いでいけ。ノープロブレムだ。」
と小型ボートのお爺ちゃんに入り口で降ろされる。


ダダをこねても始まらないので
しぶしぶ海にジャイアントストライドエントリー。


(っっ!!深い!!!)



当たり前だ。海だもん。


スキューバダイビングで海に慣れていたはずなのに、
浮きのない海にタジタジだった。


平泳ぎで洞窟の入り口をくぐっていく。

ときおり波が高くなり、
水面と洞窟の入り口の天井は50センチもない。


こりゃぁボート入れねぇわ。



中に入ると、真っ暗で何も見えない。
足の下は深い海がどこまで深いのかわからないので
ずっと立ち泳ぎをするしかない。


だんだんと目が慣れてくると
中は広いドームのようになっていて、
小学校の体育館ぐらいの大きさとわかる。


真っ暗な洞窟。

足の着かない不安。

得体の知れない海。


なにか大きな生物に足を捕まれて海に引きずりこまれそうな恐怖がある。
(映画の見すぎか・・・)


入り口の方が明るく感じて振り返ってみると





「青っ!!!!!!!!めちゃ青い!!!!!!!!」



洞窟の入り口から光が入り、
透き通った水が青く光り輝いている。


その色はいままで見たことのある海とはもはや違った。




絵の具の青より青く、
それでいてどこまでも透明で。

いつしか見とれていると大事なことに気がついた。






「いかん、溺れる」と。






口に入る海水が、その青が海だと思い出させた。




やばい。立ち泳ぎつらい。





こんなはずじゃなかった。

予定ではボートの上から

「うわーーー青いーーーきれいーーー」

なんて余裕でありきたりの事をいう予定だった。



完全に予定が変わってた。




「青いっ!うぷっ。 きれいっ! うぷっ。」





これじゃぁロマンチックには程遠い。



まぁ洞窟に泳いで入って、
男二人で貸切でさんざん泳いでおきながら
ロマンチックもクソもないよね。



でも旅の思い出に深ーーーーく刻まれた場所になったのは
間違いなかったよ。






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