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ちょっと PHOT
セクシーマリオネット
 こちらもマリオネット
 オバマトリョシカ
 チェコビール
けっこう苦い
 かっちょいい路上パフォーマー
 
バスでプラハにきた。

ヨーロッパに入ってから、宿を安さ重視で選ぶようになり
ヨーロピアンばかりいる宿の相部屋が増えた。

安い宿になるとイイこともあるがその逆もまたあって、
隣のベッドでパツキンのお姉ちゃんがキャミソール一枚で
夜中に「うぅーん」って声を出される。寝れるわけない。



しかしどうも英語の出来ないチンカス日本人のボクらは
ファンキーなヨーロピアンの輪の中に強引に入っていくことは出来ず、
ときおり親切で話しかけられると
頭をフル回転させて応対するもんだからお互いに苦労する。

英語って長く話すと疲れるよね。



それなのにボクらは韓国人に人気が高い。
同じ部屋の韓国人に目をつけられ、
一緒に観光することになった。


彼はソウル出身の韓国人で英語がペラペラ。
肌が若いなと聞いてみれば16歳のボンボンだった。


雪で靴が濡れると「Shit!!!」と叫び
道に迷うと「Fuck!!!」と叫ぶ。



典型的な
ウザやかましいタイプだ。



夜に彼とシェア飯をすることになり
その日の料理担当のボクがパスタを作る事になった。


パスタの麺を3人分で2袋買い、宿に帰ろうとすると
「オレはたくさん食べるんだ。もう一袋欲しい」と言い出した。
「2袋でもけっこうあるぜ?」と言っても聞きはしない。
「たくさんたくさん食べるんだ、オレは。」と言うもんだから
彼の言うとおり3袋買ってあげることにした。



「トマトソースは買わないのか?」と彼が聞くから
「今日はJAPANESEパスタだよ」というと
「Amazing!!!」とまた叫んだ。
彼は街中でも「SUSHI!! SUSHI!!」とキャピキャピしていたほど
日本食が好きだった。




本日のメニューは豚のバラ肉の煮物。
マッシュルームとジャガイモの和風パスタ。


彼に食べさせる。
彼の分のパスタはAmazingな量になった。

富士そばの富士山盛りをはるかに凌駕するパスタの量。


はじめは「うまいうまい!」と食べていた彼だったが
10分して半分ほど食べたところで彼から笑顔が消えた。ざまあみろボンボンめ。
しかしあまりにかわいそうな量だったから彼ひとりを残して席を立ち、捨てるチャンスをあげた。
プライドも一緒に捨ててくれればいいのに。






次の日、市街をプラプラした。
おとぎの国プラハ

旧市街の中にマリオネット屋があったりして、
ヨーロッパの中でもかなりほんわかしていて、
ほんとに素敵な街だった。

そうボクに思わせたのは一つのパフォーマーの存在だった。



よくある路上ライブだったのだが、
50過ぎたおじさん5人が、広場でジャズを演奏していた。


トランペット、マンダリン、チェロ、ドラム、管楽器(わからん)。

シンプルだったけど、よくある素人のロックバンドのように
自己主張もせず、それぞれがとても楽しそうに演奏していて
見ているこっちも心が温かくなった。


彼らの演奏する曲は、どれもHAPPYな曲で
ソロ演奏の時には
「よっ!マルコスさんいったれ!」みたいな掛け声をお互いにかけあっている。
それもまた魅力的だった。


見ているお客さんも、親子や若いカップル、買い物ついでのおばさんたち。
みんな楽しそうに演奏に耳を向けている。

みんなイイ歳のとり方をしてるなぁ。



こうやって歳をとっても気の合う仲間と集まって、
演奏したり昼間からビール飲んだりして。
そういう生活がうらやましく思う。


アルフォンス・ミュシャの美術館にも行けたし、
ビール大国チェコのビールも飲んだ。


たった2日。
それだけしかチェコにいられなかった。

だけどこの街はボクの性にすごくあっている気がする。
日本人のボクが言うのもなんだが。


どこかのーんびりしてて、
困ったこととかあっても
「とりあえずワインでも飲まない?」的な。


もう最高♪




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