Mountain Flight
〜エベレストにあこがれて〜
モノを測るとき、最適な方法というものがある。

小さいものを比べるときには近づいて、時には虫眼鏡で見ないと
本当にどちらが小さいのかがわからないだろう。

では大きいものを比べるときはどうか。
地面から天を見上げてわかるのだろうか。

答えはNOだ。

比べたところで
「ああ、どちらも大きいですね」なんてのが関の山だろう。

大きさ比べなら上から見ねばわかるまい!




ユーラシア大陸にまたがる世界の屋根。

それがヒマラヤ山脈。

そのなかでも・・・、いや、世界中で一番高い山。

それはもちろん、高尾山ではない。


誰もが知っている世界一有名な山、エベレストだ。



中国のチベットでエベレストベースキャンプに行っておきながら、

悪天候で惨敗した我々ユメタビは

「世界一ってどんなもんじゃい」といいつつ、

実はメチャメチャ見たかった。


だって、ヒマラヤが目と鼻の先にありながら、見れないなんて。。。


なんか負けた気がする。




ツアー会社のスディール氏に

「マウンテンフライトって、エベレスト見れますかね?」と聞くと

「100%見れます。だって雲の上ですから。飛べば絶対見れます。」

「・・・♪」

二人ともスディール氏(男性)を見る目がハートになっている。

130ドルという高額な料金なんて無視!

「じゃぁ明日乗ります!!」

即決だった。






かくしてミーハーでただの負けず嫌いな二人は
世界一の山、エベレストを何の苦労も無く空の上から見ようと
ネパールのカトマンズ発カトマンズ着という飛行機に乗ることになったのだった。



飛行機はレシプロの小さな機体で、乗客の誰しもが窓際席。

小さいながらもCAが機内食ならぬ飴玉をくれるサービスっぷりだ。

フライト自体は1時間ほどという行程だが、その時間のほとんどが
山を見続けていられるという。


離陸からまもなく雲を突き抜けて眼下に雲海が広がった。

その雲を突き抜けてヒマラヤ山脈が広がる。


「おおおー雲より高い!!!」


機体と同時にテンションも離陸したところでCAが各席を回り

耳元で「あれが○○山で、あっちが△△山よ」なんて教えてくれる。


7000メートル超の山々がどこまでも続いている。

青い空と白い雲のあいだにある山。

空島は本当にあるのかもしれないなんて思ってしまっても仕方ない。

「エベレストはどれだ?」

と思ってみてみると、CAに聞かなくてもわかった。

他のどの山よりもでかい山がある。


「サガルマーーーータ!!」(ネパール語でエベレストのこと)

そこに紛れも無い世界一の山があった。


雲をはるかに突き抜けて、どの山よりも高くそびえるそれは

天に向かって尖っていた。



ずっと見たかったエベレスト。

山が特別に好きというわけではなかったが、

近くにいても見ることができないもどかしさから解放された。


会いたかったよ、エベレスト。





【旅の情報】
<マウンテンフライト>
カトマンズの有名ツアー会社「アティティツアー」でスディールさんに「山さ見てぇ!!」と言えば
即効で予約とってくれます。料金は130ドル。日本語ペラペラなのでご安心を。
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 山
ちらっとエベレストが
見えた!!!
いとしのエベレスト
CAと隣に座る・・・
機長と一緒に

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