ついにきたヨーロッパ。 なんだかんだトルコからギリシャ領に行ったり、 経由便でラトビアに行ったりしてたけど、 イタリアに来て、「ヨーロッパまで来ちまった」とやっと実感。 エジプトのポンド。 イスラエルのシュケル。 ヨルダンのディナール。 トルコのリラ。 ラトビアのラット。 そしてユーロと米ドル。 最近ポンポン移動しちまうもんだから 外貨両替ができなかった余りもののコインが 財布の中でごっちゃになってる。もうわけわからん。 イタリアに来たのは人生2回目。だけどなんか見所も多くて 今回また来てもいいかなって来てみた。コー平氏も楽しみにしてたことだし。 ローマの街の名所と言われるところを歩いてみた。 街自体の古き良き景観を保護して、残しているイタリア。 大都市ローマなのに旧市街を歩いているよう。 それでも古い建物なのに中にブランド物が置かれた店が ゴロゴロあって、やっぱり自分が浮いているのに気づく。 映画「ローマの休日」のスペイン階段行ったら 路上でオーケストラ生演奏やってて シャレオツだなぁなんて感心して、 朝に自分達で作ったお弁当のツナサンドに噛り付く。ボクらは貧乏パッカー。 コロッセオにも行ってみたがボクは入場料払うのをためらい、 外で一人プラプラしてたら 一人で突入してきたコー平氏が 「入場12ユーロだった・・・」と後悔の顔で帰ってきた。 いちいちすげぇ。心折れるぜよーろぱ。 だけどなんだか、ローマにきてよかったかな。 日本にいるときに大学の西洋建築の講義にもぐりこんだことがあって、 そのおかげでボクの見方が変わっていた。 パンテオンに行っても、前に来たときは 「うわぁでかい建物だなぁ。でも外観は中途半端で不恰好だなぁー」で終わっていたんだけど、 今回は「うわぁーすごい内部空間造形!内から外へと広がる構造だわぁ。外観より内部にこだわるローマ建築っぽい!!」と 完璧に怪しい発言。 でも知識を持ってみると、ほんと違う。 ひとつひとつに「なるほどなるほど」と染みてくる。 逆にバチカン博物館はひどかった。 ボクの知識のなさがとりわけひどい。 絵画を見ても、フレスコ画見ても、 はっきり言ってそれがなんなのかわからない。 なんのために15ユーロも払って、バチカン博物館で これでもかってほどの絵画を見ているのだろう。 「ふーん。へぇー。すごーい。」なら、見たことすら忘れる。 知識無き者、見る意味なし。痛感したぁ。 どこに行っても寒いし、懐も寒いし、ローマの街をただただ歩いた。 街にはモデルみたいな女の人がブーツをカツカツ鳴らして歩いてる。 右も左も恋人達がチュッチュチュッチュッしてるから余計に寒い。 おじさんもチュッチュ。花束持ってチュッチュ。幸せな国だなぁ。 アジアのように屋台はないものの、露店で手袋やら帽子やら グッチとかルイヴィトンによく似たベルトとかたくさん売ってる。 寒いヨーロッパの頭痛対策にニット帽が欲しくて、 10ユーロの帽子をアジアのノリで値切ってみたら 5ユーロに値切れた。けっこーいける。 それなのにインド料理屋のオヤジに「ナマステー」って声かけたら 「チャオ」ってイタリア語で返しやがったもんだからがっくしした。 数年前に来たときより一番変わってるのは、ローマを歩く人の 中に中国の人が増えたことか。 店も中国の人がやってる雑貨屋がたくさんあって、 中国の力がここまできてるのかと驚くが、 中華料理を食べてみたら、炒め物がピーマンの代わりにパプリカだった。 やっぱここはイタリアなんだなぁ。火鍋が食いたい。